ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者に直接アプローチする採用手法です。本記事では、新卒向けダイレクトリクルーティングサービス5選をメリット・デメリットと合わせて紹介します。自社の採用課題を解決し、優秀な学生を採用したい企業担当者必見です。
目次
1. ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者に直接アプローチする採用手法のことです。従来の求人広告や人材紹介会社などを利用した採用活動とは異なり、企業側が主体的に候補者を探し、個別に接触します。近年では、SNSやダイレクトリクルーティングサービスなどを活用して、企業が自社の魅力を直接発信し、共感した求職者とつながるケースが増えています。
この手法の主なメリットは、自社の求める人物像に合った人材を獲得しやすいことです。求職者側にも、自分に合った企業を見つけやすくなるというメリットがあります。企業と求職者の双方にとって、より良いマッチングを実現できる可能性を秘めているといえるでしょう。
求職者からの応募を待つ従来の採用活動は、「待ち」の姿勢になりがちでした。しかし、少子化による人材不足が深刻化する現代においては、企業側が積極的に行動し、優秀な人材を獲得していく「攻め」の姿勢が求められています。ダイレクトリクルーティングは、まさにこの「攻め」の採用を体現する手法であり、企業の採用戦略において重要な役割を担うようになっています。
2. 新卒ダイレクトリクルーティングのメリット
新卒ダイレクトリクルーティングには、企業にとって多くのメリットがあります。ここでは、主な3つのメリットを詳しく解説します。
2-1. 優秀な学生、求めている人物にアプローチできる
ダイレクトリクルーティングでは、企業側が主体的に学生にアプローチできるため、自社の求める人物像に合った学生に直接オファーを送ることが可能です。従来の採用活動では、応募してくる学生の中から選考する必要がありましたが、ダイレクトリクルーティングでは、企業側からアプローチすることで、より能動的に優秀な人材を獲得できます。
たとえば、特定のスキルや経験を持つ学生に絞ってアプローチしたり、自社の理念に共感する学生に直接語りかけたりすることが可能です。これにより、従来の採用活動よりも、自社の求める人物像に近い学生と出会える可能性が高まります。
2-2. 母集団の質を高められる
ダイレクトリクルーティングによって、母集団の質を向上させられます。従来の採用活動では、応募者の母集団は、求人広告や就職情報サイトを見た学生に限られていました。ダイレクトリクルーティングでは、潜在的な求職者にもアプローチできるため、より多様な学生と出会えるでしょう。
具体的には、就職活動に消極的な学生や特定の業界・企業を志望している学生など、従来の採用活動ではアプローチが難しかった層にも接触することが可能になります。その結果、多様な才能を持つ学生が集まり、母集団の質の向上が見込めます。
2-3. 採用ミスマッチを防ぎやすい
ダイレクトリクルーティングでは、企業と学生がお互いを深く理解したうえで採用活動を進められるため、ミスマッチを防ぎやすくなります。従来の採用活動では、限られた情報の中で選考が行われるため、入社後に「思っていた仕事と違った」といったミスマッチが起こる可能性がありました。
ダイレクトリクルーティングでは、企業は自社の魅力や仕事内容を丁寧に伝えられます。また、学生も企業の担当者と直接コミュニケーションを取ることで、企業文化や仕事内容を深く理解できます。その結果、お互いの理解を深め、入社後のミスマッチを減らせます。
3. 新卒ダイレクトリクルーティングのデメリット
新卒ダイレクトリクルーティングは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。主なデメリットとその解決策を紹介します。
3-1. 採用担当者の負担が大きい
ダイレクトリクルーティングでは、採用担当者の負担が大きいです。学生一人ひとりに合わせたメッセージを作成し、個別にアプローチするため、多くの時間と労力を要します。また、学生からの問い合わせや面談の対応など、従来の採用活動に加えて、新たな業務が発生することも負担増加につながります。
このデメリットを軽減するためには、業務効率化を図ることが重要です。たとえば、ダイレクトリクルーティングサービスを活用して学生へのアプローチを自動化したり、応募者管理システムを導入して選考状況を一元管理したりできます。また、社内で担当者を増員したり、外部に業務を委託したりするのも有効な手段です。
3-2. 効果を出すにはノウハウが必要
ダイレクトリクルーティングで効果を出すには、一定のノウハウが必要です。学生に魅力的なメッセージを作成したり、効果的なアプローチ方法を検討したりする必要があります。経験や知識が不足していると、思うように成果が上がらないかもしれません。
事前に成功事例を研究したり、外部の専門家からアドバイスを受けたりするなど、ノウハウを蓄積することが重要です。ダイレクトリクルーティングサービスを活用するのもいいでしょう。サービスの中には、スカウト文の作成サポートや効果的な運用方法のアドバイスを提供しているものもあります。これらのサービスを活用することで、ノウハウ不足を補い、効果的な採用活動につなげることが可能です。
3-3. 取り組みが長期化しやすい
ダイレクトリクルーティングは、取り組みが長期化する傾向があります。学生との信頼関係を構築し、自社の魅力を理解してもらうためには、継続的なコミュニケーションが必要です。また、学生の就職活動の状況に合わせて、柔軟に対応していく必要もあり、短期的な視点では成果が出にくいです。
長期化によるモチベーションの低下を防ぐためには、目標設定と進捗管理を徹底することが重要です。たとえば、毎月、四半期ごとなど、定期的に目標を設定し、達成状況を確認することで、モチベーションを維持できます。また、チームで進捗状況や課題を共有し、互いに協力し合う体制を作ることも有効です。
4. 新卒ダイレクトリクルーティングサービス5選
数あるダイレクトリクルーティングサービスの中から、新卒採用におすすめのサービスを5つ厳選しました。それぞれのサービスの特徴や強みを紹介するので、自社のニーズに合った会社選びの参考にしてください。
4-1. Wantedly
Wantedlyは、企業理念やビジョンへの共感を軸に、優秀な人材と出会える採用サービスです。求人情報の掲載、ストーリーコンテンツの発信、ダイレクトスカウトなど、多様な機能を通じて、企業の魅力を効果的にアピールできます。
Wantedlyの強みは、400万人以上のユーザーを抱える大規模なプラットフォームである点です。多くの求職者がWantedlyを利用しており、企業は幅広い層にアプローチできます。また、成果報酬がかからない月額固定制のため、採用コストを抑えながら効果的な採用活動を行えます。
自社の理念やビジョンに共感する人材を採用したい企業や、採用コストを抑えたい企業におすすめです。
4-2. OfferBox
OfferBoxは、企業が学生に主体的にアプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。24万人以上の学生が登録しており、企業は自社の求める人物像に合った学生を検索し、直接スカウトできます。
OfferBoxの強みは、高いオファー開封率と充実したサポート体制です。82%という高いオファー開封率により、学生にメッセージを届け、興味を持ってもらいやすくなっています。また、専任のコンサルタントが1~2ヵ月に一度の定期ミーティングを通してサポートしてくれるため、初めてダイレクトリクルーティングを行う企業でも安心して利用できます。
知名度が低く、応募を集めるのが難しい企業や、ダイレクトリクルーティングサービスのノウハウを蓄積したい企業におすすめです。
【新卒採用担当者向け】OfferBox | ダイレクトリクルーティングサービス
4-3. キミスカ
キミスカは、学生の能力や性格を詳細に把握し、効率的にアプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。AIによるスカウト文作成支援、説明会・面接管理など、採用活動をスムーズに進めるための機能が充実しています。
キミスカの強みは、学生の質が高い点と、充実したサポート体制です。登録学生は自己PRや適性検査の結果など、詳細な情報を入力しており、企業は自社に合った学生を見つけやすくなっています。また、導入から運用まで、カスタマーサクセスが丁寧にサポートしてくれるため、初めてダイレクトリクルーティングを行う企業でも安心です。
質の高い学生を採用したい企業や、スカウト型のサービス利用が初めての企業におすすめです。
【新卒採用特化】ダイレクトリクルーティングシステム|キミスカ
4-4. ワンキャリアクラウド
ワンキャリアクラウドは、学生の利用率が高い就職情報サイト「ONE CAREER」を運営する企業が提供するダイレクトリクルーティングサービスです。求人情報の掲載、スカウト機能、採用計画の立案サポートなど、多様な機能を通じて、企業の採用活動を支援します。
ワンキャリアクラウドの強みは、学生の登録率の高さです。2023年卒学生の登録率は60%を超えており、多くの学生にアプローチできます。また、旧帝大・早慶・GMARCH・関関同立といった難関大学の学生の登録率は約81%と高く、優秀な学生を採用したい企業にとって魅力的です。
効率的に母集団形成を行いたい企業や、多様な採用活動のニーズに対応できるサービスを求めている企業におすすめです。
4-5. キャリアチケットスカウト
キャリアチケットスカウトは、学生の価値観と企業の理念をマッチングさせることに重点を置いたダイレクトリクルーティングサービスです。学生は自分の価値観に合った企業からスカウトを受け取ることができ、企業は自社の理念に共感する学生を採用できます。
キャリアチケットスカウトの強みは、学生と企業の価値観を重視したマッチングシステムです。学生側のキャリアに対する価値観や強み、身に着けたい能力などもわかるため、企業はこれらを参考にスカウトを送れます。これにより、入社後のミスマッチを防ぎ、活躍できる人材を採用できます。
自社の理念に共感する学生を採用したい企業や、入社後の定着率を高めたい企業におすすめです。
【まとめ】新卒ダイレクトリクルーティングで欲しい学生を見つけよう
ダイレクトリクルーティングサービスは数多く存在し、それぞれに特徴があります。そのため、自社がどのような学生を求めているのか、採用活動において何を重視するのかを明確にしたうえで、最適なサービスを選ぶことが重要です。
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